そうか公園の紫陽花めぐり

2017年7月10日

九州北部における豪雨の被災者の方々へ心よりお見舞い申し上げます

先日、我が家の近所、草加市にある「そうか公園」に紫陽花を見に行ってきました。

そうか公園は、池の周りに約2,400株の紫陽花と約4,300株の菖蒲が植えられており、色鮮やかな色彩で訪れる人を楽しませてくれます。 紫陽花が有名なスポットと比べてしまうとそれほど多くはありませんが、自然豊かな景色は一見の価値があります。
また春は桜の名所であり、夏には花火大会も行われ、開設された昭和63年から市民の憩いの場として親しまれています。

紫陽花は個体によって花の色が違い、色が変化する理由として土壌のpH(ペーハー/ピーエイチ)という水素イオン濃度が挙げられます。
私はpH管理を取り扱う業務に携わっているので、興味を持ち調べてみました。

pH目安表

3.0未満 酸性
3.0~6.0未満 弱酸性
6.0~8.0以下 中性
8.0~11.0以下 弱アルカリ性
11.0~ アルカリ性

アルカリ性の土壌ならピンク色に、酸性の土壌なら青色になります。
変色のメカニズムには紫陽花の持つ「アントシアニン」という色素が関係しています。
アントシアニンは土壌に含まれるアルミニウムと結合すると青色に変化する性質を持っています。
土壌が酸性だとアルミニウムは水に溶けやすくなり、紫陽花の根にも吸収されやすくなる為、青色の紫陽花になります。

余談ですが、寺院の境内には多くの紫陽花が植えられていると感じたことはないでしょうか。
それには理由があり、医療技術が確立されていない時代には梅雨特有の気温変化による流行病で多くの人が倒れ、大勢の死者も出る事態だったといいます。そのような人々への弔いの意味を込めて、梅雨に咲く紫陽花の花をお寺の境内に植えたそうです。

これからしばらくは暑い日が続くと思われます。
医療技術が発達したとはいえ、くれぐれも体調管理には注意していきましょう。

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