渡良瀬遊水地で鯉釣り

2015年12月15日

11月の休日に渡良瀬遊水地へ鯉釣りに行ってきました!

この渡良瀬遊水地は、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県の4県にまたがっていて平成24年7月3日にラムサール条約に登録された湿原です。
ラムサール条約の正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的重要な湿地に関する条約」というそうです。 700種以上の植物や絶滅危惧種のチュウヒをはじめとする猛禽類の越冬地として利用される他、国際的に渡り鳥の重要な拠点になっているんだとか。

周囲を堤防で仕切った3つの調節池(谷中湖)があり、調節池内や河川敷には本州最大級のヨシ(河川などに生えている植物)を主体とする湿地が広がっています!この周辺地域は度重なる水害に見舞われてきた地域で、この調節池が利根川水系の治水の要となっています。
また、都内が渇水した時には水源として利用します。(谷中湖は底がコンクリート張りの人造湖)

この日は谷中湖のすぐ脇を流れる池内水路で釣りをしました!朝早く現地に到着したのですが、霧がかかっていてとても幻想的な景色でした。写真では見たままをお伝えできないのが惜しい!

ここに生えているヨシは一年に一度、一斉に焼き払ってしまいます。放っておくとどんどん繁殖してしまうからでしょうね。
谷中湖の方も年に一度水を抜いて、異臭の原因となるプランクトンや外来種を取り除いて生態系を維持する作業を行っています。
ここに来ると自然の癒しを感じますが、実は維持の為に人の手によって管理されている事がわかったときは驚いたのを覚えています。

釣果の方はでかい引きが来たと思いきや糸を切られるという事が2度もあり悔しさが残りましたが、それなりに釣れましたし久しぶりに釣りができて楽しい時間を過ごせました!


釣りをしている最中、いろんな水鳥やトビなどが見られました。
釣り目的ではなく野鳥観察で来ている人もちらほら見かける程いろんな種類の野鳥が見れます。

遊水地で一日過ごして考えた事は、この現存する環境を私たちがどれだけ守っていけるのか、人間が出す汚れた排水をどれだけ綺麗にして川へ流せるのか、普段仕事で排水の浄化を管理している立場上、ちょっとだけ仕事モードにもなった休日でもありました。

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