検査結果報告書は送られていますか?

2006年2月19日

前回、マメに更新すると言いながらだいぶ間が開いてしまいました。
すみませんm(_ _)m

さて今回は浄化槽点検の際に提出される“検査結果報告書”についてです。

浄化槽の点検について環境省が定める、下のような法規があります。

環境省関係浄化槽法施行規則

第五条 浄化槽管理者は、法第十条第一項 の規定による最初の保守点検を、浄化槽の使用開始の直前に行うものとする。
2 浄化槽管理者は、法第十条第一項 の規定による保守点検又は清掃の記録を作成しなければならない。ただし、法第十条第三項 の規定により保守点検又は清掃を委託した場合には、当該委託を受けた者(以下この条において「受託者」という。)は、保守点検又は清掃の記録を作成し、浄化槽管理者に交付しなければならない。
3 受託者は、前項ただし書の規定による保守点検の記録を交付しようとするとき(次項の規定により保守点検の記録に記載すべき事項を提供しようとするときを含む。)は、浄化槽管理者に対し、その内容を説明しなければならない。

参考:環境省関係浄化槽法施行規則

法律の条文は読みにくいですね。。。
これを要約すると、

「浄化槽の点検や清掃を行った場合、業者は依頼主に“検査結果報告書”を出しなさい」

ということです。


浄化槽を使われている多くの方からしてみれば「そんなの当たり前だよ」ということになるのですが、この話題を書いているのには理由があります。

年末に実家に帰省したときのことです。久しぶりに会った友人宅も浄化槽を利用しているのですが、なんと点検・清掃を担当している業者さんは、上の法律で定められている“検査結果報告書”を提出していませんでした。

点検・清掃が終了した後、請求書だけを送っていて、肝心の作業内容が書かれた報告書を出していなかったのです。

友人に法律の話をしたところ、検査結果報告書の存在すら知らず、今まで一度も受け取ったことが無いということでした。


その後いろいろ話を聞いてみると、どうやら“検査結果報告書”を提出していない業者さんが少なからずいるようです。もしかしたらこれを読んで頂いている皆様の中にも“検査結果報告書”の存在を知らない方もいらっしゃるかもしれません。

法規で定められているという理由だけでなく、“検査結果報告書”はお客様が作業内容を知るための大切な書類です。“検査結果報告書”を受け取っているか、いま一度確認されてはいかがでしょうか?

検査結果報告書は、各業者さんが一体どんな作業をしているのかを知る一つの手段です。普段業者さんの作業を目にする事が少ない方は、一度見てみるのも面白いかもしれませんよ。

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